工業製品を生産するうえで、どんなに高性能な製造機械を持っていても、発注を受ける人、オペレートする人、品質管理をする人の能力が未熟だと、高品質なものづくりはできません。お客様の本当のニーズは、どこにあるのかを引き出す「聞き取り力」。最適な原材料は何なのかを選び出す「目利き力」。どのような機器設定が最も適しているのかを判断する「技術力」。私たちは、こういった人の手による工程にも、絶対の自信を持っています。
入社して12年ですが、ずっと伸線加工を担当しています。この工程で難しいのは、やはり線にキズを付けずに加工を行うところです。毎回、素材も径の太さも異なりますからその都度注意しながら作業しています。現場には、私よりはるかにベテランの職人さんもいます。自分と比べてみて違うなと思うのは、作業の速さです。線材のさばき方がうまいので、トータルで随分差が出ます。早くそのレベルに到達したいと思っています。
「日本を支えてきたのは鉄鋼業」と考えて入社しました。今でも、鉄がダメになったら日本は壊れてしまうという自負で仕事に向き合っています。実際、会社として受注の幅が拡がっていますし、厳しい品質を要求されるようになった時代に対応して、技術は向上していると思います。時に、「無理だろう」と感じる受注でも、各部署で入念な調整を行い、可能な状況を作り上げてしまう熱意のようなものが社内にはあります。長年積み重ねてきたクライアントの信用は、そのような姿勢に支えられているのではないでしょうか。
入社12年、配送を担当しています。自社に配送部門をもつことで、小ロットや急な発注に対しても、小回りの利く納品が可能になっています。「メイドインジャパン」を支えているプライドをもって、年々高度になっている要求のレベルに応えるべく、傷や湿気等に細心の注意を払いながら梱包や配送にあたっています。社内は社長を始め、現場のベテランも含めて、何でも言い合える雰囲気があります。会社としても血の巡りがよい体質であると思います。